サイボウズの子会社でWebサービス販売のフィードパス(津幡靖久社長)は、期間利用型Webメール「feedpath Zebra」のサービスメニューを見直した。従来2モデルあった商品を一本化し、利用料金を約半額に設定、内部統制構築でニーズが強いメール保存・監査機能も付加した。中小企業や小規模支店・支社で利用しやすくするのが狙いで、中小規模向けWebメール市場開拓に本腰を入れる。

 「feedpath Zebra」は、PCにインストールして使うクライアント型メールソフトではなく、Webブラウザで動作するインターネット型で、利用期間に応じて料金を支払うASP(SaaS)型サービス。競合はグーグルの「Gmail」やトランスウエアの「Active!mail」などで、フィードパスは2007年4月に発売し、昨年末までに1000のIDを販売した。

 ただ、発売から1年弱の実績は「期待よりも少なく、今年度(08年12月期)の中核事業として『feedpath Zebra』の拡販に取り組む」(津幡社長)ことから、商品メニューの見直しと価格改定を図り、再スタートを切ることにした。

 従来は機能数と価格で分け、通常版「ホワイトプラン」と上位版「ブラックプラン」の2モデルを販売していたが、これを一本化。「基本プラン」1種類に変えて1月中旬から販売を始めた。中小企業や大企業の支社・支店での利用を喚起するのが狙いで、「すぐに内容を理解できる分かりやすさを重視した」(葛山哲司・事業推進本部副本部長)。価格は上位版に比べ約半額に下げ、初期費用が5万2500円で年額料金は1万8900円(10-100ユーザーの場合、容量は1GB)に変更。10ユーザー以下の事業所向けには、容量500MBで初期費用無料、年額利用料金6300円の特別プラン「スタートアップ応援パック」も用意した。

 基本プランは、メールの送受信に加えアドレス帳作成・管理やスケジューラ、ウイルス・スパム対策など合計16種類の機能を利用できる。有償オプションでは変更前のサービスではなかった、メール保存および検索機能を新たに追加。初期費用3万円、容量1GBで1050円をメニュー化した。サイボウズのグループウェアとの連携機能も用意。メールの本文に記載される日付をクリックすると、グループウェアが立ち上がる機能を組み込んだ。

 販売目標は今年度で3万IDの新規獲得。Webメールのメリットを示すセミナー/イベントの開催とWebマーケティングを軸に営業活動を展開。プロモーション活動では、製品を幅広く知ってもらうために、機能を限定したモデルを無償提供する可能性もあるという。

 法人向けのメールソフトは、「Outlook」などクライアント型が依然主流だが、回線速度の安定や操作性の向上、ASPおよびSaaSの台頭が追い風になっている。