住宅CADソフト開発のシーピーユー(CPU、宮川昌江社長)は事業の多角化を進める。グラフィックやセキュリティ関連など、住宅CADで培ったノウハウを生かした横展開を加速。建築基準法改正の影響で住宅着工件数が一時的に急減するなどの逆風が吹くなか、多角化を図ることで売り上げ拡大を目指す。

 同社では、これまで防犯カメラの録画・管理システムを開発したり、ドイツのグラフィックソフト開発ベンダーと提携するなど自社CADソフトのライセンス販売以外のビジネス立ち上げに力を入れてきた。録画・管理システムは住宅だけでなく、商業施設やビル管理にも応用できるなど新規分野への進出を可能にする商材だ。

 だが、システム構築やカスタマイズを伴う領域では苦戦することもあるようだ。CPUは全国の工務店やハウスメーカーなど1万1000社余りのユーザーを抱え、住宅CAD分野で認知度が高い。CADソフトのライセンス販売では直販・間接販売ともに販路を整備してきたものの、システム構築を伴うSI販路の開拓は「これからさらに拡充する必要がある」(田中康俊・取締役営業推進部部長)と、重視している。

 大手ハウスメーカー向けに自社CADソフトのオプション機能を個別に開発するなど受託開発にも取り組んできた。このケースでは大手ハウスメーカーの社数そのものが比較的少なく、直接的な営業をベースにしてきたため販路は大きな障害にならなかった。今後はSIerとのアライアンスやOEM提供などの柔軟な施策を打つことで、顧客ターゲットを拡大。ここ数年は年商22億円前後で推移してきたが、多角化を進めることで、早い段階で年商30億円に伸ばしたいとしている。