一方、コンシューマ向け事業では、総合セキュリティソフト「Norton Internet Security」と「Norton 360」を中心に、新規市場開拓を引き続き進める。コンシューマセキュリティソフト市場は、大きなウイルス感染が発生していない状況から数年前に比べて成長が鈍化しているが、「セキュリティソフトを未導入のユーザーはまだまだいて、新規市場はある。従来通りの戦略でトップシェアの堅持に挑む」と説明。製品ラインアップの見直しや大々的な販売戦略の転換はないことを強調した。また、競合他社が低価格でシェアを上げていることについては、「他社に追随して値下げすることはない」と改めて断言。従来から価格は下げない方針を示してきたが、08年度も機能やサポート力、ブランド力など価格以外の分野での強みを訴求する方針を示した。