【サンフランシスコ発・鍋島蓉子】セキュリティ業界最大のイベント「RSA Conference 2008」が、現地時間4月7日、米カリフォルニア州サンフランシスコで開幕した。今年は220を越えるセッションと、350以上の展示が行われる。会期は11日まで。

 初日の4月7日には基調講演が行われ、「ビジネス革新におけるセキュリティの役割:悪者から英雄へ」と題し米EMCのアート・コビエロエグゼクティブバイスプレジデント兼RSA,The Security Division of EMCプレジデントが登壇した。今日の経営者は、競争のための革新が必要とされているが、ビジネス革新にはリスクが付き物。さらにセキュリティとイノベーションの目的は、しばしば競合することもある。そこで、情報中心のセキュリティを展開することで、イノベーションを妨げる必要悪だったセキュリティを勝利のための戦略に変えていくことができる、と話した。

 さらに「リスクマネジメントを考えた上で、セキュリティのぜい弱性を認識すべきである」とし、「セキュリティだけに固執すると、本来必要ではないはずのセキュリティコストが生まれ、ビジネスへの悪影響を及ぼす」と指摘した。最後にイノベーションとセキュリティのギャップを埋めるためには、ビジネスの結果に焦点を置き、セキュリティ担当者はビジネスプロセスを踏まえて、ポリシーを作ることが重要と締めくくった。

 続いて、米シマンテックのジョン・トンプソン会長兼CEOが登壇。「インフォメーションセントリックセキュリティ:次の波」と題し、講演を行った。まず情報はビジネスをする上で最も重要な資産だが、最もぜい弱なものでもあると指摘。ポリシーの設定と技術により、事前対策的な安全と情報の管理を必要だとした。トンプソンCEOは、現在の状況に適応したソリューションと、情報が守られていると確信するために必要なイノベーションについて話した。

 また同日、マイクロソフトのクレイグ・マンディ最高研究戦略責任者が「実現できるエンドツーエンドの信頼」について話し、暗号専門の研究者も集まり、討論を行った。