米ベリサインと日本ベリサインの会長職を兼務するジェームズ・ビゾス会長は、6月に日本ベリサインの新社長が就任することを発表した。日本法人では今年3月に前社長が退任以降、社長は空席となっていた。

 人選については「会社の経営体制を再構築し、成長させる力のある人物が非常に重要だ。今の組織はわりとフラットだが、会社が成長するためには、新たな基盤の構築が必要と考えている。新しい社長候補は、そういった部分で非常に経験があるとみている」と満足気に語った。

 ビゾス会長は「以前の経営陣に対する、株主の評価は厳しいものだった。だが、私が将来展望を話し始めたところ、株価が上昇に転じ、株主も安心したようだ」と自信をみせる。

 同氏によると、日本は米国に次ぐ市場規模だという。ベリサインはグローバル戦略として、DNS(ドメイン ネーム サービス)、VIP(ベリサイン アイデンティティ プロテクション)サービス、SSL証明書といった、市場をけん引できる3つのコア事業に集中するとしている。ベリサイングループのなかでは日本法人が唯一の子会社であり、株式上場もしていることから、日本企業として、新たな日本人社長の指揮の下で独立した戦略を展開していくことを示唆している。

 同氏が考える戦略とはテクノロジー・パートナーと協力関係を深めていくことだという。日本では「u-Japan(ユビキタス・ジャパン)」政策が動いている。そのため、NTTやソニー、シャープ、NECなど主にメーカーの名前をあげながら「認証などのテクノロジーを彼らに提供していくことで協力関係を深めたい」と語った。