サーバーを経由せず利用できる

 企業向けソフトウェア供給会社のスプライン・ネットワーク(雪野洋一社長)はこのほど、レーザープリンタのトナー消費量削減ソフト「TonerSaver(トナーセーバー)J2」の販売を開始した。これまで、開発元の英ソフトウェアイメージング社の「TonerSaver」を国内で代理店販売していたが、同社からソースコードライセンスを取得し、国内向けに自社開発。英ソフト社の製品はサーバーを経由しトナー量を制御できる。これに対し、同J2は国内企業の要望を受けスタンドアロン版に仕上げた。大手販売会社などを通じ発売から1年間で2億円の売り上げを見込む。 

 「TonerSaver」は、プリンタドライバの技術を応用して開発した独自のアルゴリズムを用いて、レーザープリンタのトナー消費量をコントロールする。消費量は、年間最大50%を削減することが可能とされている。

 これまでの同製品は、サーバー側にあるマイクロソフトの「Active Directory」を介して制御していたが、「同製品は大企業を中心に導入されている。ただ、多くの企業では、基幹システムではない、こうした仕組みをサーバー側で制御するのに抵抗感があった」(雪野社長)と実状を語る。そこで同社はコア技術に変更を加え、プリンタと直結して使え、簡単に導入できる国内企業向けのスタンドアロン版を開発した。

 TonerSaverJ2は、国内に「環境配慮」の機運が高まっていることから、印刷ログを統計的に管理でき、詳細な印刷状況やトナー削減効果を把握できる。また、企業ポリシーに合わせてユーザー権限を柔軟に設定でき、ネットワーク側からインストールや管理者によるユーザー設定変更、ファイル配布を簡単にできるのが特長だ。雪野社長は「ユーザーの自由度を高め、しかもプリンタメーカーを問わずマルチベンダー環境で使える。大企業だけでなく、中小企業にも導入を拡大できる」と、需要拡大に自信をみせる。

 これまで、「TonerSaver」は国内で約10万ライセンスを販売した。今後は、英ソフト社の代理店販売という形態でなく、「当社がメーカーとして販売できる」(雪野社長)ことから、販売面でも自由度が増し、自社の利益幅も高まる。現在、プリンタ販売会社を中心にSIerやトナーメーカーなど全方位の営業展開を計画。まずは一部プリンタ販売会社から販売を始める予定だ。