OKIデータ(杉本晴重・社長CEO)は、一般OAを除く、同社で「バーティカル市場」と呼ぶ領域向けに戦略的な高速カラーLED(発光ダイオード)プリンタ2製品を発売した。同社が国内市場の大半を占める得意の印刷・デザイン領域には「MacOS X Leopard」対応のA3機を、「特定用途」向けにはA4機をラインアップした。A4機は、同社で初めて増設トレイ装着を可能にし、金融、会計、医療などの大量印刷に対応する。また、コピーメーカーと競合しない領域向けのMFP(デジタル複合機)のA3機を、今年度下期(2008年9月から09年3月)中に投入することを明らかにした。

 新製品は、印刷・デザイン領域向けの高機能A3ノビ対応カラーLEDプリンタで、カラーマネジメントやプリントジョブ管理機能などを搭載した「MICROLINE Pro930PSシリーズ」2機種と、同機種のエントリー機で普及モデルとなる「MICROLINE 910PSシリーズ」2機種。また、主に「特定用途」向けに利用を促す高速A4カラーLEDプリンタ「C710dn」(印刷速度は毎分カラー30枚/モノクロ32枚)を出した。

 A3機は、旧OS搭載のMacの減少や対応ソフトウェア製品のサポート終了が進んだため、新OS環境に対応したプリンタ。「新OSへの移行で、旧OS対応プリンタのリプレースが進む」(舘守・執行役員国内営業本部長)と、DTP/POP領域を得意としているSIerに拡販を促す。年間3000台の販売を見込む。

 A4機は、いずれもオプションで、増設トレイを装着すると最大1690枚の給紙ができるほか、セキュリティ機能で出力時にICカード認証を行う「ICカード認証印刷」に対応できる。同社の「バーティカル市場」は、DTP/POP用途で大半を占める。そのため、「今回のA4機では、金融、会計、医療など特定用途向け得意なISV(独立系ソフトベンダー)やSIerと連携してソリューション展開する」(舘執行役員)と、同社で「第3・第4の市場」と呼ぶ市場をこのA4機で攻略する考えだ。

 A4カラー機の市場は、一般OAを含め国内で年間20万台。このうち新製品で年間1000台と弱気の販売を計画しているが「販売台数を稼ぐというより、枚数を打ち出してもらう」(同)ことが目的という。