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サイバーステーション HP編集ソフトをバージョンアップ 質問に答え、5分でサイト作成

2008/09/01 21:08

週刊BCN 2008年09月01日vol.1249掲載

5000ユーザーの導入見込む

 IT基盤開発を行うサイバーステーション(福永泰男社長)は、製品のひとつであるホームページ(HP)編集ソフトをバージョンアップした。新たにホームページ作成機能を追加したことで、ITの知識に乏しい人でも短時間でのホームページ作成を可能にしたのが特徴。バージョンアップしたものの料金は据え置く。ASPで提供し、今年度(2009年6月期)中に既存・新規合わせて5000ユーザーの利用を目指す。

 同社のホームページ編集ソフト「Site Creation(サイトクリエイション)」は、2400ユーザーほどへの導入実績があるASPだ。独自技術であるDRCT(ドメイン中継通信技術)を採用することで、サーバーやOSなどを選ぶことなく、コンテンツの編集・更新作業を簡単に行うことができる。

 同社は、GMOインターネットのホスティングサービス「レンサバ.com」で機能を限定した簡易版「サイトクリエイションJr.」を提供しているが、フル機能を利用している顧客への付加価値として、料金を据え置いたうえで要望の高かった機能を追加し、バージョンアップを行った。

 旧バージョンは既存ウェブサイトのページを直す用途での導入が多かったが、バージョンアップした「サイトクリエイション2」では、ウェブサイトを持っていないユーザーが同ソフトを使ってゼロから容易にサイトを作ることが可能になった。

 それまでは一般的に短くても4-5時間かかっていたサイトの立ち上げが、ウィザード形式の質問に応えていくだけの最短5分で作成できるようになった。ウェブサイト作成スキルは必要なく、HTML、CSS、XML、PHP、CGIなどの各形式のファイルに対応し編集が行える。

 サイトの管理においては、ウィンドウズのエクスプローラを使っているような操作感に近づけ、画像はサムネイル表示を、HTMLファイルはタイトルを表示するため、ファイルの情報を簡単に確認できるようになった。また、ダブルクリックや右クリックを使っても操作可能となっている。

 さらに、データの復元機能を新たに搭載したことで、これまで「顧客から『ファイルを誤って消してしまった、何とかならないか』という問い合わせを何度か受けていた。復元機能を搭載したことにより最大99個までデータを保管可能にした」(福永社長)という。

 今後はレンタルサーバー業者、ISP事業者などに対してのOEM供給を進めていくほか、デザイン事務所などでもサイトのメンテナンスに有効活用できるのではないかとみている。同社は今年度末までに「既存・新規を含め、5000ユーザーの利用を目指したい」としている。
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