インターネット関連ビジネスの企画・開発・運営およびインキュベーション事業を展開するngi group(小池聡CEO)は、ベトナムに現地法人を設立し、現地での事業強化を推進する。同社はこれまでにもハノイ工科大学との提携や現地の開発会社などへの投資など、ベトナム市場に注力してきた。現地法人「ngi vietnum」を立ち上げたことで、現在投資している会社のコンサルティングや経営管理を行うほか、インキュベーション、ソフトウェア開発などを行っていく考え。

 同社は、現地法人を設立する以前からベトナムに対する投資を進めてきた。「ベトナムは総人口が8500万人で若年労働者が多く、GDP、購買力が伸長し続けており、非常に魅力的な市場」(土田扶門執行役 コーポレート本部長)という。インターネットの普及状況は日本の2000年当時と同じ水準で、7-8年遅れといったレベルにある。ブロードバンドの普及率は20%程度、また携帯電話の普及率も20%ほどだが、インターネットでは今後、トラフィックの多いサービスが増加することや2010年には携帯電話の普及率が60%を超えるという予測もある。また、現在ベトナムでは国策としてIT化推進の5か年計画を進めている。2010年までに電子政府の確立を目指す、日本でいうe-Japan戦略も展開されている。これらから、「ベトナムでも日本と同じ動きが起こると見込んでいて、ここ2-3年が勝負と考えた」としている。

 ベトナムの新興株式市場は、「上場基準が緩和されているためIPOゲイン(上場利得)が得やすい」というメリットがあることから、インフラや市場の状況を見計らったうえでベトナムに現地法人を設立した。

 前述のとおりベトナムでは国策としてIT推進なども進んでいることから、ベンチャー企業を立ち上げる人も増え始めている状況。これからさまざまな新産業が勃興すると見込まれている。当面は以前から出資していた企業および今回新しく投資した3社のコンサルティングや経営管理を行う。これらを通じてベトナム市場のニーズに合った次のイノベーションを起こすとして、培ったノウハウを生かしたソフトウェア開発なども行っていくとしている。

 投資先の3社は、ソフトウェア開発の「RunSystem」、総合メディア企業の「P&T」、またベトナム電力公社「Electricity of Vietnam」のグループ会社で、大手通信事業者「EVN Telecom」とデータセンター事業で協業し、「ViNetworks」を共同設立した。「ViNetworks」ではベトナム初となる高いセキュリティレベルを誇るTier4のデータセンターを実現、今後は「海外でもマーケティングを展開しつつ、現地のデータセンター需要も取り込みたい」(土田執行役)としている。