SaaS化にも前向きな姿勢

 エムオーテックス(MOTEX、高木哲男社長)は10月中旬、グループウェアやIT資産管理機能などの中小企業向けソフト「LanScope Eco」の新版「同 2」を発売した。2年前に発売した前版から初めてのメジャーバージョンアップで、新機能としてWebメールを付加し、社員の勤怠管理機能を強化した。前版は販売目標に到達しなかったが、「ニーズはあり、販社体制も整備できた」(高木秀人・営業3部部門長)と今後の拡販には強気で、発売後1年間で前版実績の4倍にあたる800社への納入を目指す。

 「LanScope Eco」は、グループウェアやPCの操作ログ収集・管理、IT資産管理、SFA(営業支援)など、企業の業務効率化や生産性向上に貢献する複数機能を盛り込んだ総合業務支援ソフト。グループウェアの「週報機能」が特徴で、週の予定画面で、アプリケーションの操作やメールの送受信履歴、使用したファイルを一覧表示でき、「各社員の仕事ぶりがひと目で分かる」(高木部門長)。従業員数100人前後の中小企業をメインターゲットとしたもので、同社では「マネジメントツール」と呼んでいる。

 初版は2006年9月に発売し、中小企業と大企業の事業部門を含め約200社に納入した。従業員約1200人で金融サービス業を営むNISグループが、全社的にはNECの「StarOffice」を導入しながら、一事業部門が30クライアント導入した実績などがある。

 新版では、販社の要望が強かったWebメール機能を新搭載したほか、ユーザーのニーズが高かった勤怠管理機能を付加した。WebメールはWebブラウザベースの一般的なメーラーで、「『Eco』には、業務に必要なアプリがすべて入っているという提案をしたいという販社の要望に応えた」(高木部門長)。一方、勤怠管理では、PCのログイン/アウトした時間でソフトが自動的に出退勤時刻を収集・管理する機能を載せた。

 拡販には、「Eco」専用リセラーの販売本数増加を中心に策を打つ。同社では、主軸商品の「LanScope Cat」や「同 Guard」の販社網とは別に、1年ほど前に専用のリセラーを募集していた。ソフトバンクBBやダイワボウ情報システム、ネットワールドなどの1次代理店から製品を調達して販売する販社をリセラーと位置づけ、300社程度を確保した。このリセラーの販売本数増加に向けて、トレーニングやセミナーの開催でリセラーの販売力を向上させるなど支援活動を活発化させる。

 「Eco」の営業に特化する営業3部の高木部門長は、「製品の優位性や、他社製グループウェアとの差別化を訴えるのに苦労したが、需要の旺盛さは感じており、販社網も整備できた。前版は目標数値に達していないが、今後については手応えを感じている」と強調。販売目標の新規800社の獲得に強い自信を示している。また、ライセンス販売だけでなく、SaaS型サービスとしての提供についても言及。「当然検討している。まだ具体的ではないが、来年には始める可能性がある」と前向きな姿勢を示した。