NEC(矢野薫社長)は、衣料品などのカタログ通信販売会社、イマージュ(香川県高松市、行成靖社長)に情報管理ソフトウェアのエントリー版「InfoFrame DataBooster Lite」を導入したと発表した。イマージュは今年6月にリリースした同版導入の初期ユーザー。NECは「実際の現場で、大量のデータ処理遅延を大幅改善する効果が出た」(濱田光保・第一コンピュータソフトウェア事業部エキスパート)と、これを弾みに同版の拡販を強化する。企業情報システム部門への直販とSIerからの間接販売の両面で営業を展開し、今後3年間で500ライセンスの販売を目指す。

 イマージュが導入したのは、大量のデータをメモリ上に展開し高速処理できる「InfoFrame DataBooster」のエントリー版。「クライアントPCだけの現場で使える製品として投入した」(濱田エキスパート)もので、中堅・中小企業(SMB)向けとして6月にリリースされた。例えば、Excelで作成・加工した分析用分類データを同版に取り込み、結合・集計が行える。「情報システム部門や経理部門で行う分析業務を迅速化できる」(同)のが特長で、通常のデータベース(DB)に比べ数十倍の高速で処理できるため、幅広い層へ拡販できると期待している。

 初期ユーザーとして同版を導入したイマージュは、衣料品・雑貨・化粧品などの通信販売と店舗販売をする年商約140億円の中堅企業だ。同社では、膨大な顧客リストからカタログを送付すべき顧客を抽出するシステムとして、オラクルDB上にデータウェアハウス(DWH)を構築している。そのデータを「Microsoft Access」で分析を行っていたが、データが大量のため処理に遅延が生じていた。この環境に同版を導入した結果、1回当たりの処理で2-3時間要していた作業が数秒に短縮されたという。

 NECでは、イマージュのような課題を抱えるユーザー企業が多く存在することから「大量販売が可能」と判断。まずは大量データが入ったDBをもつユーザー企業の情報システム部門への直販を強化する。次段階では「今までサーバー側でしか処理できずに、悩んでいたユーザー企業に拡販できる」(濱田エキスパート)と、SIerを通じた間接販売を推進する計画だ。同版は手離れがよい製品であり、ハードウェア販売を主に展開する販売系SIer向けの商材と見込まれている。