電子機器・システム開発のNEXX(ネックス、由利義和社長)は、国内初の綴じ目が黒写りしない「ブックスキャン」など、ECM(エンタープライズコンテンツ管理)関連ソフトウェア同梱のイメージスキャナ4機種を発売した。大手事務機ディーラー/リセラーなどを通じて、図書館や銀行、医療機関、官公庁などへ拡販を開始。全機種合計で年間3000~5000台の販売を目指す。

 同社は中国、台湾のようなアジア地域から電子機器などのハードウェアを調達。日本国内に応じたソフトを搭載したシステムを開発・販売するベンダー。今回発売したイメージスキャナは、古文書など製本物の綴じ目付近を黒写りすることなくエッジ付近まで綺麗にスキャンできる「ブックスキャン」2機種(A3判「NX─6800」/A4判「NX─6200」)と、高速シートフィーダ付きのスキャナ2機種(毎分40枚「NX─2400」/同25枚「NX─2200」)だ。

 全機種にECM関連ソフトを同梱。「ブックスキャン」には、膨大となるファイル(メタデータ)の自動認識や高速検索する手段、筐体側のボタンを調整して画質、保存先、ファイル名設定などを選択できる機能など、利用者の「後工程」の管理を容易にするソフトを搭載した。ADF(自動給紙装置)をオプションで付けられる。

 「高速シートフィードスキャナ」は「指一つでドキュメント関連のタスクをすべて完了できる機能など、他社にない便利さを追求した」(由利社長)と、ドキュメントを短時間でコンピュータ保存できることを売りにしている。

 販売先としては、エッジ付近までスキャンできる機能などを生かし、同機器のニーズが強い図書館や銀行、官公庁、医療、文教など、まずは一般企業以外の領域に先行して拡販する。ただ、「納品書と発注書をスキャンで照合し物流管理するシステムに活用できる」(由利社長)ため、次段階として製造業などへも販売を伸ばす計画だ。

 国内スキャナ市場はPFUやキヤノン、セイコーエプソンなど大手メーカーで市場の大半を占める。NEXXは、筐体単体としてでなく、ソフトを加えた機能性で大手メーカーに対抗する。(谷畑良胤)