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IBCとソフトバンクIDC ネットワーク監視で協業 メーカー問わずMIBを収集

2009/03/09 21:28

週刊BCN 2009年03月09日vol.1275掲載

 アイビーシー(IBC、加藤裕之代表取締役)はネットワーク監視サービス分野でソフトバンクIDC(真藤豊社長)と協業した。ソフトバンクIDCは、IBCが自社開発したネットワークシステム監視アプライアンス「System Answer」を使い、ユーザー企業のネットワークやIT機器を監視・分析し効率運用を支援するサービスを提供開始した。

 IBCは、ネットワーク構築・運用サービスや関連アプライアンスを販売するベンチャー企業。「System Answer」は昨年12月に発売した自社開発製品だ。サーバーやネットワーク機器、プリンタなどのMIB(稼働状態を示すデータ)をメーカーを問わず収集し、ネットワークやIT機器が正常動作しているかを確認できるほか、問題点を抽出できる。ソフトバンクIDCは、今回の協業により、「System Answer」を活用してユーザー企業のシステムを分析し改善案を提案するサービスを始めた格好だ。

 「System Answer」を活用してサービス提供するITベンダーはこのほかにも既に数十社存在するという。IBCとしては、ユーザー企業だけでなくITベンダーを戦略的ターゲットにして拡販を図る意向だ。IBCの岩井靖・常務取締役マーケティング本部長は、ITベンダー側のメリットについて、「ユーザー企業のネットワーク状況を常に把握しておけば、セキュリティ強化やネットワークの増強など、さまざまなソリューションを提案するための糸口が掴める。『System Answer』を自社ソリューションを売るためのコミュニケーションツールとして位置づけ、自社ソリューションを拡販できる」と優位性を説明している。

 12月の発売以来すでに30~40社に納入しており、販売は順調。ユーザー企業とITベンダー合わせて発売後1年間で200社への販売を目指している。価格はエントリ版(50ホストまで)で38万円。(木村剛士)
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