リンク(岡田元治社長)は、アイ・ティー・テレコム(大川善輝社長)と協業し、Qript(クリプト、渡邉君人社長)が開発するインスタントメッセンジャー(IM)「Yocto(ヨクト)」のASP提供を法人向けに開始した。業務上で高度なセキュリティを求められる企業を中心に拡販したい考え。直販に加え、ホスティングなどを提供しているパートナーを通じて拡販する。今後はリンクのIPビジネスフォンサービス「BIZTEL」と「Yocto」のプレゼンス機能を組み合わせた展開も視野に入れている。

 Yoctoはメッセージの送受信をSSL暗号化し、ログ情報などの履歴をサーバーで管理できるため、情報漏えいや私的利用を抑止できる。これまでに大手保険会社など、中規模以上の企業への導入で実績を持っている。ASPでは、製品版と同等の機能を提供する。「Yoctoは、ログの管理機能により内部統制やJ-SOX法にも対応できる。ASPで提供することにより、手軽にメッセンジャーを利用してもらいたい」(アイ・ティー・テレコム営業本部 法人営業部Web事業グループ兼アプリケーションサービスグループの池田隆之グループ長)としている。

 アイ・ティー・テレコムはQriptへの出資企業として、IMをアプライアンスとして販売していたが、今回、ASPの独占販売を開始した。また、「リンクとは以前から携帯向けのコンテンツマネジメントシステムのASP『Mobile Controller』のサービス販売・運用で協力関係を結んでいた」(アイ・ティー・テレコム 営業本部 法人営業部の松居栄一氏)ことがきっかけで今回の協業に至った。(鍋島蓉子)