サン・マイクロシステムズ製品の大手販社の伊藤忠テクノソリューションズ(CTC、奥田陽一社長)は、オラクルとの関係強化を進める。米オラクルによる米サンの買収発表は、サン製品の販売量が多いCTCに少なからぬ影響を与えるものと推測される。奥田社長は、「サンのユーザーに不安が強まる懸念は確かにある」とみて、サンの扱いが具体化するまでユーザーの心理的な揺らぎを抑える必要がある、と話す。

 CTCは、直近に導入した自社用の基幹業務システムにオラクルEBSを採用するなど、オラクルとの距離を縮める努力をしてきた。オラクル製品のノウハウを吸収するとともに、今後はオラクルとサン製品との連携強化を視野に入れる。UNIX系OSのSolaris(ソラリス)とJavaなどサンの資産をどうオラクルのビジネスに組み入れるのか、「オラクル自身が考えるべきこと」(同)と、サンを取り込んだ後のビジネスプランの早期策定をオラクルに働きかけていく方針。

 CTCは昨年度(2009年3月期)、サーバーなどの製品販売セグメントの売り上げが前年度比166億円ほど落ち込んだ。不況によるところが大きいものの、一方で主力としてきたサン製品の不振の影響もある。CTC内部では、今回のオラクルによる買収でサンの復活に期待する声も聞かれる。(安藤章司)