ニッセイコム(横山茂郎社長)は、エンドユーザーなどに向け、同社の新しいERP製品「GrowOne Cube(グローワン キューブ)」の製品発表会を7月13日、秋葉原・UDXギャラリーで開催し、定員の100名に達する盛況を見せた。また、併設した会場では、「GrowOne Cube」の展示・実演が行われた。

 同社の横山社長は開会の挨拶で「1981年からパッケージを手がけている。そのノウハウを生かして開発したのが『GrowOne Cube』だ。会計ソフトを例に挙げると、2015年頃から、国際会計基準が適用されるが、業務ソフトを手組みしていては法令の改正に間に合わない。パッケージならば、時流にマッチさせることができる」と強調した。

 続いて、大野博・第一システム技術本部パッケージ開発部部長が登壇し、「GrowOne Cube」全体の説明を行った。同社は新しいパッケージ開発の背景について、個人情報保護などの情報セキュリティやJ─SOX法、内部統制などのさまざまな規制や、クラウドコンピューティングなどの新しいITの潮流を引き合いに出し、「従来の業務システムでは、規制対応が難しいだけでなく、新技術への対応も困難で、運用管理も複雑で手間がかかる」(大野部長)と課題を挙げ、これらを解消するための術として、「GrowOne Cube」を開発したと説明した。

 「GrowOne Cube」は、人事・給与・販売・会計といった各システムのマスタデータベースを統合。業務データの横串の検索・集計・統合ができ、さまざまな情報の利活用や分析を可能にした。システムは段階的に個別導入できる。一方、マイクロソフトの.NETフレームワークをベースに、独自の共通フレームワークを開発。各処理のテンプレートの流用や、共通部品を用いることによってカスタマイズをしやすくしたほか、ログ取得、モニタリングなど、内部統制、セキュリティ関連の機能を充実させた。

 また、同社は2000年からパッケージを用いたASPサービスを展開している。今後はユーザー企業のサービス利用加速の流れに乗り、ASP/SaaS、アウトソーシングを強化していく。(鍋島蓉子)