必要な機能を1台のハードで

 日立情報システムズ(原巖社長)は、メールシステムに必要な機能を仮想化技術を使って1台のサーバーに統合した製品「MAIOS(マイオス)」の販売を開始した。同社は100~500人規模の中堅企業を中心に、2011年度までに40社への導入、5億円の売上目標を立てている。販売は代理店経由で、中堅規模のSIerをパートナーとして見込んでいる。

 これまで一般的に、企業ではメールシステムに必要なアンチスパムやアンチウイルス、メールアーカイブ、スプール、フィルターといった機能を個別のサーバーで導入・運用していたために、多額のランニングコストがかかっていた。同社はこれらの製品を仮想化技術を用いて1台のサーバーに集約し、ランニングコストの大幅な削減を実現した。

 新製品推進プロジェクト本部の高木久友マーケティング・マネージャは、「運用・保守費用はハードウェアの台数で決まる。ハード・ソフトの価格に加えて5台のサーバーにかかる費用は、電力などの設備費、運用費、保守費などを合わせて1500万円以上になると試算している。一方、当社のメールオールインサーバーなら、約半分までコストを削減できる」とアピールする。サーバーは監視センターで常時監視しており、障害発生時には、復旧支援も受けられるという。ハードウェアを1台にすることで「消費電力が節約でき、CO2排出も6.62tの削減が可能で、エコ対策にもつながる」(ネットワークインテグレーション本部第三部の鈴木雅憲技師)と説明する。

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 同製品には、スパム・ウイルス対策として「Symantec Brightmail Gateway Virtual Edition」、アーカイブ・フィルタリングは、コンピュータシステムエンジニアリングの「WISE Audit」、スプールはエアーの「AIR MAIL IMAP Server」を採用した。

 同社では「メールシステムのリプレースや内部統制需要、また仮想化ソリュション群『V─Solution』の一つに組み入れて拡販をしていく」(高木マネージャ)としている。(鍋島蓉子)