富士通は9月25日、同日付けで発表した社長交代に伴い、19時から本社で報道関係者向け説明会を開いた。新トップに就いた間塚道義社長が登壇。就任に至った経緯や今後の経営方針を話した。

 今回のトップ交代劇は、野副州旦前社長が9月25日に代表取締役社長および取締役を病気療養を理由に辞任する申し出があり、これを同日開催の9月度定例取締役会で決議、受理したことに伴うもの。間塚氏は前日まで務めていた代表取締役会長と社長を兼務する。野副氏は相談役に退いた。

 冒頭挨拶で間塚会長兼社長は、「構造改革をあれほど勢力的に推進できる人はなかなかいない。それだけに辞任は大変残念」と説明。そのうえで、今後について「緊急事態の影響を最小限にとどめることに尽力する。その後、しかるべきタイミングで後任社長を選びたい」と話した。後任社長の選定時期や人物像については、「年内になるか、年度内になるか、株主総会前になるか、それは全く決めていない。後任の人物像も決めていない」と明言を避けた。

 社長に就いた経緯について、「本日の定例取締役前に野副さんと会社で会い、病気の治療に専念したいから社長の職務を全うできないと言われた。野副さんから依頼を受けたわけではないが、取締役会で私が兼務することが決まった」と説明した。間塚社長は野副氏と連休前に中堅市場向け戦略について話したというが、その時は治療の話はなかったという。

 今後の経営方針は、「グローバル視点、ユーザー視点、環境視点をきっちりと進める。今までの路線、中期計画をいかに実行するか、その進捗をどうみていくかが私の当然の役目だと思っている」とし、野副前社長が立てた方針を変えない姿勢を示した。

 自身の性格については、「努力積み上げ型。ソリューションビジネスは長い間、ユーザーと信頼関係を作ってビジネスにつなげるもの。その意味では私の性格は向いているかもしれない」と評した。

 間塚氏は、1943年10月17日生まれの65歳。68年4月に富士通ファコムに入社後、71年に富士通に転籍。01年に取締役、03年に経営執行役常務、05年に取締役専務、06年に代表取締役副社長と歴任した後、08年6月から代表取締役会長を務めていた。

間塚道義社長