NEC(矢野薫社長)は11月5-6日の2日間に渡って開催したイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」で、「接続可能な社会の実現に向けたICTの新たな役割とNECの取組み」と題した講演を実施、広崎膨太郎副社長が登壇し、同社が手がけるクラウド関連事業の優位性についてアピールした。

 同社は、基幹業務を支えるサービスをSaaS型や共同センター型、個別対応型など提供モデル別に整備し、「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」と称して提供している。企業などの基幹システムの機能を、NECが保有するプラットフォーム資産を活用してサービス化したもの。

 講演では、ユーザー企業に対する具体的な導入事例はなかったものの、「実際に当社内でワールドワイドで構築している。国内にあるメインのデーターセンターにシステムを集約し、持たざるIT化を進めている」と広崎副社長は説明。これにより、TCOとして2割程度は削減できる見通しとしている。

 また、「クラウドサービスは、使用価値と所有価値を分けて考えて事業を手がけていかなければならない」としており、同社の「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」が可能にすることを示唆した。

 講演では、クラウドサービス以外に「RFID」や「グリーンIT」「医療」「ITS」などを切り口とした同社の取組みも説明。とくに「グリーンIT」では、ソフトウェアでエネルギー消費の見える化やサーバー電力コストの削減に力を入れるという。ほかには、日産自動車と共同開発したリチウムイオン電池について「環境にやさしく、しかも発火の危険性がないなど人を守る点では大きな成果」と訴えた。リチウムイオンバッテリー搭載の電気自動車「LEAF(リーフ)」は、10年度後半に市場投入を予定している。

広崎膨太郎副社長