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日本PGP 暗号ベンダーが新ジャンルに進出 デバイスの接続・操作制御ツール発売

2009/11/26 21:43

週刊BCN 2009年11月23日vol.1310掲載

 暗号化ソフト開発・販売などの日本PGP(北原真之代表取締役)は、USBメモリやプリンタなどのデバイスのPC接続を制御するソフト「PGP Endpoint Device Control」を発売した。価格はオープンで、日本IBMと日本システムディベロップメント(NSD)の2社を通じて販売する。

 PCに接続可能なUSBメモリやCD/DVD、HDDドライブなどの外部メモリ装置や、プリンタやスキャナ、モデムなどの周辺機器の利用を制限し、情報漏えいを防ぐためのツール。PC内に格納する機密情報の持ち出しを禁止でき、業務に関係のないデータをPCに保存させないようにもできる。

管理画面で、利用可能なデバイスや操作方法を数クリックで指定できる

 標準設定ではすべてのデバイス利用を禁止しており、利用可能にするためには、情報システム管理者がそのデバイスの種類を登録する仕組みであるため、より強固なセキュリティ対策を講じることができる。日時やユーザーの企業部門ごとに利用を制限でき、操作も「読み込み可能、書き込み不可能」のように内容で設定できる。利用可能にするデバイスも機種ごとに登録できる。

 対応する接続方式は、USBやFireWire、Wi−Fi、PCMCIAなど12種類。デバイスは、USBメモリやHDDドライブ、CD/DVDドライブ、携帯電話、PDA、スキャナ、プリンタなど15種類以上に対応させている。(木村剛士)
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