ソフトクリエイト(林宗治社長)は、自社開発の不正PC検知・排除システム「L2Blocker」の新バージョン「同 Ver.3.0」を2010年2月に発売する。同時に、コア(簗田稔社長)と業務提携し、同社が開発・販売するIT資産管理ソフト「コア ITAM」との連携動作を可能にした。今回の提携を機に販売面でもコアと協業する考えで、コアが組織する「コア ITAM」のパートナー経由での販売も期待している。

タグVLAN対応を武器に

「L2Blocker」
 「L2Blocker」は、企業・団体が構築したネットワークに接続を許可していないPCを見つけ出し、排除するためのシステム。「センサー」と呼ぶ専用機器と管理ソフトで構成する。ソフトクリエイトが自社開発した製品で、2005年11月に発売し、製造業や情報通信業、文教・自治体・医療機関を中心に約600社、6000台を販売した実績がある。

 新版では、新たに「タグVLAN(仮想LAN)」をサポートした。従来は、タグVLAN環境でもセグメントごとに1台のセンサーが必要だったが、新版から新たに設けた「タグVLAN対応センサー」1台で複数セグメントを監視できるようにした。このほか、ハードウェアの処理能力を3倍にし、1台でMACアドレスは3000個まで対応できるようにした。

 価格は、「センサー」が通常版で14万円、「タグVLAN」対応で34万円。センサーの管理ソフトが24万円。

 一方、コアとの業務提携では、「コア ITAM」がもつIT資産管理機能と「L2 Blocker」を連携させる。「コア ITAM」で管理していない個人の持ち込みPCなどを「L2 Blocker」で接続できなくすることができるようにした。将来的には、「コア ITAM」が管理していないPCだけでなく、最新のセキュリティパッチの適用状況など、ユーザー企業が運用するセキュリティポリシーに違反しているPCは接続を許可しないようにする。「コア ITAM」の導入実績は、09年9月末時点で約1500社、100万ライセンス。09年11月に最新版を発売した。

 ソフトクリエイトは製品連携だけでなく、マーケティング・販売面でも協力する。両社がそれぞれで組織していた販売パートナーに連携ソリューションのメリットを訴え、それぞれの間接販売チャネルも生かす計画だ。

 ソフトクリエイトはコアだけでなく、「IT資産管理ソフトをもつベンダーとの協業も考えており、OEMも含めて他のIT資産管理ソフトベンダーとの交渉を進める」(岡本康広部長)構えだ。(木村剛士)