北海道旭川市のトップSIerであるコンピューター・ビジネス(関仁社長)は、クラウドコンピューティング事業を本格的に展開する。来年度(2011年3月期)中には、データセンター(DC)を大幅に拡張し、地元企業・自治体を対象に「プライベートクラウド」などを開始するほか、バスシステムなど自社アプリケーションをASP/SaaS型での提供を拡充する。

関仁 社長
 同社は、インターネットや携帯電話から利用できる「施設予約システム」など、自社開発のアプリケーションやサービスをASP型で提供しているほか、地元を中心とした民間企業のシステムのホスティングを行っている。関社長は「当社が預かるシステムの大半は、すでにPaaSやEaaS(エブリシング・アズ・ア・サービス)の施設をもち、クラウドのような形で提供している。来年度はクラウドという言葉を前面に押し出し、案件を増やす」と、従量課金制の安価なサービス提供を増やし、ストックビジネスの拡大を狙う。

 クラウド事業に関しては当面、特定の業種に絞って展開することを検討中。バス会社に提供しているバス運行管理など統合システムやクレジット会社向け「CRETOS」(Credit Total System)」など、全国で実績を上げている業種を対象にする計画だ。

 同社は1963年6月、旭川計算センターとして設立。沖ユニバックや日立製作所、東芝などのオフコンディーラーとして民需や自治体案件を獲得し事業を拡大してきた。年商は約20億円。(谷畑良胤)