コンピュータセキュリティ研究、製品開発を手がけるフォティーンフォティ研究所(鵜飼裕司社長)が中心となり、Web感染型のマルウェアに対する対策技術の検討、被害状況などの調査、情報共有を行う任意業界団体「Web感染型マルウェア対策コミュニティ」が発足した。

 近年、Gumblar(ガンブラー)などWebを経由した攻撃が猛威を振るっている。セキュリティベンダー業界は、Web感染型マルウェアはいつ何時攻撃手法が変わるのか分からないといった懸念や、業界としてユーザーをちゃんと保護できるだけの技術をもっているかどうかという不安を抱えている。Web感染型マルウェアコミュニティは企業の枠を超え、Web感染型マルウェアに関する知識を共有することで、有効な情報、技術検討や、その結果を会員企業や強力組織と共有し、各社が提供するセキュリティ対策に活用していく目的で発足した団体である。発足当初の参加企業は調査会員が6社、賛助会員が8社の計14社。会員企業にはインターネットイニシアティブ、NTTデータなどが名を連ねる。

 調査会員のなかで得た情報などは賛助会員と共有し、コンピュータセキュリティインシデントに関する調査や調整を行う「JPCERTコーディネーションセンター」などの協力組織に提供。一般企業、マスコミ媒体、消費者に対しては、「得られた情報を元に、各企業が独自のサービスをつくっていく」(Web感染型マルウェア対策コミュニティの鵜飼裕司運営委員長)としている。(鍋島蓉子)