札幌市の中堅SIerであるウチダシステムソリューション(山下司社長)は、6月頃までに、地元データセンターを利用した建設業向けのクラウド・サービス事業を開始する。道内や東京地区の建設会社に導入実績のある本社・現場業務をトータルにサポートするERP(統合基幹業務システム)「PROCES.S」は、ver.5.0で完全Web版に移行。このアプリケーションを利用したクラウド・サービスを展開する。

 「PROCES.S」は、建設業に特化したERPシステムで、これまで全国約300社への導入実績がある。業務規模や利用目的に応じて「PROCES.S Enterprise」「PROCES.S LitePack」「mini PROCES.S」の3シリーズを展開し、大規模から小規模まで、幅広く対応する。建設業における各業務間の処理がすべて連動するアプリケーションは少なく、道内はもとより首都圏の案件が増えている。このため、近隣地区だけでなく、遠隔地の顧客に対応するために、クラウド化を行う。

 同社は2009年10月21日、札幌市内のエス・アイ・ユゥ(SiU)と北海道ウチダシステムが合併して誕生。内田洋行の完全子会社になった。クラウド化された「PROCES.S」の拡販では、内田洋行の営業部門と連携する計画だ。山下社長は「国際会計基準(IFRS)や工事進行基準を切り口に販売を展開し、『PROCES.S』の旧バージョンのリプレースをはじめ、新規顧客の獲得を目指す」と話している。