ネットワーク機器を展開する日本ラントロニクス(樋口憲社長)は、向こう2年間で、売上げの拡大を目指している。11月に東京ビッグサイトで開催された医療・福祉機器の展示会「HOSPEX Japan 2010」(主催=日本能率協会)に出展し、仮想デバイスネットワーク(VDN)ソリューション「ManageLinx」を医療業界の関係者にアピールした。病院や福祉施設に加え、もう一つの重要なターゲットとして、発電所をはじめとしたエネルギー関係の施設に狙いをつけている。

クエン・ヌグウェン マネージャ
 日本ラントロニクスは、売上高の拡大と同時に、日本市場の売上げ比率の向上に取り組んでいる。米本社のクエン・ヌグウェン アソシエート・プロダクト・マーケティング・マネージャは、「日本は当社にとって非常に重要なマーケットで、そのポテンシャルを引き出していきたい」と意欲を示す。現在の日本の売り上げ比率は同社の全売上高の約20%と、主要市場の米国と比べると、およそ3分の1だ。2013年をめどに、約30%への引き上げを狙っていくという。それに向け、中心的な商材となるのが、仮想デバイスネットワーク(VDN)ソリューション「ManageLinx」だ。

 「ManageLinx」は、仮想デバイスネットワークを構築することによって、海外や地方の拠点の各機器が、本社のローカルネットワーク上に存在するかのようにみせるもの。インターネットを経由して、海外や地方の拠点の稼働状況を本社で簡単にモニタリングできるのが特徴だ。同社独自の「Virtual IP Access(VIP Access)」技術を採用し、ファイアウォールを越えてリモートの機器にアクセスできる仮想IPアクセスを実現している。

 2011年から、「ManageLinx」は他社ソリューションと比べて使いやすいことを訴求しながら、新規クライアントの獲得を加速していく。ターゲットは、病院/福祉施設だけでなく、エネルギー関連施設もリモートサービスの需要が高いとにらみ、積極的に狙っていく。具体的な施策として、販売代理店との関係の強化に取り組んでいく。現状では2社の販売代理店と連携しているが、「来年は、代理店の数を増やしていきたい」(ヌグウェン マネージャ)と方針を語る。(ゼンフ ミシャ)