トレンドマイクロ(エバ・チェン社長兼CEO)は、「セキュリティアワード 2010」の最終選考会を12月16日に開催した。

 「セキュリティアワード 2010」は「安全なデジタル社会の実現」というビジョンを支える次世代人材育成を目的とした学生対象のコンテスト。今回が初開催となる。「新しいWebサービスにおけるセキュリティ課題の指摘とその解決手法」「クラウドコンピューティングによってトレンドマイクロから提供する大量データを効果的に分散処理する新しい手法」「ウイルスバスターユーザが活用する新サービスの提案」という3テーマで応募を受け付けた。

 最終選考会では、ファイナリスト8組によるプレゼンテーションとデモンストレーションが行われ、優勝・準優勝チームを選出した。

 優勝は「RPFチーム」(東京電機大学未来科学部情報メディア学科)。「新しいWebサービスにおけるセキュリティ課題とその解決手法」をテーマに、「DNSとWebブラウザを協調させたWebアクセス制御方式RequestPolicyFrameworkの提案」で応募した。

東京電機大学「RFP」

 アワード審査委員長の佐々木良一東京電機大学教授は、「アイデアも面白い。頑張ってモノを作っているし審査員の評価がよかった。今後もまぐれじゃなく、いい研究をしてほしい」とコメントした。

 「RPF」チームの高木翔太さん(4年)は「昨年の2月から研究を始めた。今年10月の学会での発表が調子が出なかったことから、練習して臨んだ。植松崇史君がパワーポイントと実験を担当し、力を合わせて取り組むことができた。次につながる結果になった」と喜びを語った。

 準優勝は「chmod505」(京都大学、関西大学、帝塚山大学の混成チーム)、「ynu_security」(横浜国立大学工学部電子情報工学科)、「西垣研NW班」(静岡大学大学院情報学研究科)の3チームに決まった。 

京都大学、関西大学、帝塚山大学の混成チーム「chmod505」

横浜国立大学「ynu_security」

静岡大学大学院「西垣研NW班」

 初回の今回は参加者のレベルが高く、審査が難航したことから、功績を称えて全員に賞が贈られた。受賞校は以下の通り。審査員特別賞「Let's コミュニケーション」(電気通信大学電気通信学部人間コミュニケーション学科)、トレンドマイクロ特別賞「マルウェアをぶっつぶせ」(東京電機大学未来科学研究科情報メディア学専攻)、努力賞「Team 705」(横浜国立大学大学院環境情報学部)、努力賞「Team IKS」(岩崎学園情報科学専門学校)。また、17の研究を応募したHAL東京には学校賞が贈られた。

全員で記念撮影

 審査員を務めたトレンドマイクロの大三川彰彦取締役は「創業者の出身地である台湾では、数年前からコンテストを開催していた。日本、アジアで若者を成長させ、自信をもって“アジアンパワー”を世界に広めたい」と力強く語った。(鍋島蓉子)