精密機器メーカーのエー・アンド・デイ(古川陽社長)は、医療機器の通信規格であるコンティニュア・ヘルス・アライアンスに準拠した製品を拡充することでビジネスを伸ばす。同社は業務用医療関連機器での実績が豊富なメーカーだが、同規格への準拠を足がかりとして、一般家庭での利用も想定した血圧計や体重計などのラインアップを増やす。家庭で計測したデータをネット経由で医療機関と共有するなど、新たな健康管理サービスへの活用が期待されている。

尾崎忍部長
 コンティニュア・ヘルス・アライアンスは、インテルなどが主導するNPO団体で、医療関連機器の相互接続性を高める活動を展開している。ここへきて無線通信のBluetooth(ブルートゥース)やUSB接続といったオープンな方式による規格整備が進み、エー・アンド・デイをはじめとする世界の医療・健康関連メーカーから対応製品が投入され始めた。

 エー・アンド・デイは、今後、一般家庭でも活用できる製品開発にも力を入れる。Bluetoothなどコンティニュア準拠で簡単にネットに接続でき、これに呼応するヘルスケアサービスが増えることが予想されるなか、「一般家庭においても当社製品のシェア拡大のチャンス」(尾崎忍・営業本部メディカル事業推進部長)とみる。家庭用途を想定したスタイリッシュなデザインの血圧計と体重計を今春に発売。国内では、医療機関向けに強い同社だが、コンティニュア準拠を契機に家庭向けの品揃え強化に取り組む。

 また、同社は、コンティニュア日本地域委員会やポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナント、機器メーカーのパナソニック、東芝などと共同して、一般消費者向けのコンティニュア体感モニターを今年2月から期間限定で実施。健康機器から得たデータとgooのヘルスケアサービスと組み合わせて健康管理に役立ててもらう。将来的には、体重計や血圧計のデータをパソコンなどネット端末を経由して、医療機関など専門的なサービスを提供する団体と共有する。予防的な健康管理や慢性疾患の経過観察などへの応用が期待される。(安藤章司)

家庭用を意識したスタイリッシュなデザインを採用したコンティニュア準拠の血圧計と体重計