ネットワークサービスを展開するNECビッグローブ(古関義幸社長)は、IaaS型パブリッククラウドサービス「BIGLOBE クラウドホスティング」の事業拡大に取り組んでいる。10月に、サービスの運用支援機能を強化し、ネットワーク転送料を無料にした。今後、販売パートナーを拡充し、2013年度末をめどに、約3000社への納入を目指す。

 NECビッグローブは今年1月に「BIGLOBE クラウドホスティング」を開始した。大手外資系がひしめくクラウドホスティング業界で、後発のプレーヤーとなる。現時点で、NEC本体の大手顧客をはじめとして、およそ300社へ納入した実績をもっている。販売形態は、NECの営業部隊と連動した直販が大半だ。同社は「BIGLOBE クラウドホスティング」の3か年事業計画で3000社の顧客数を目指しており、80億円を売上目標に掲げている。それに向けて、このほど、機能の強化や低価格メニューの追加を行った。

 具体的には、事前に設定した条件に基づいて自動的にサーバーを追加・削除する機能を加えた。さらに、APIを公開し、外部プログラムから運用の自動化やシステム連携を実現している。利用料金に関しては、ネットワーク転送料を無料にすることに加え、初期費用無料で月額4725円から利用できるサーバーモデル「ナノモデル」の低価格メニューを追加した。ビジネスサービス事業部サービス企画・開発グループの関根良知マネージャーは、「ネットワーク転送料を無料にすることは、業界に波紋を引き起こすだろう」と自信満々だ。

 今後、販売パートナーの体制を強化し、直販のウェートを高める方針だ。「MSPやSIer、パッケージベンダーと提携して、パートナー数を現在の約10社から30社に増やしたい」(同事業部第二営業グループの村松信幸マネージャー)という。(ゼンフ ミシャ)

ビジネスサービス事業部第二営業グループの村松信幸マネージャー(左)と、同事業部サービス企画・開発グループの関根良知マネージャー