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ソフトクリエイト 海外向けECサイト構築事業を開始 「Windows Azure」と翻訳サービスを活用

2012/04/26 20:07

週刊BCN 2012年04月23日vol.1429掲載

 ソフトクリエイト(林宗治社長)は、ECサイト構築ソフト「ecbeing」で、中国語などに対応した新クラウドサービス「ecbeing for Global」を発売した。海外でECを展開しようとするユーザー企業向けサービスで、日本マイクロソフトと翻訳サービス事業のクロスランゲージと協業して開発した。日本の流通・小売業が、中国人向けのECサイトを構築しようとする動きがあることから、商品化に至った。

 「ecbeing」は、ソフトクリエイトが自社開発した、ECサイトを構築するために必要な機能をもつパッケージソフトだ。初期版は10年ほど前に発売し、約700社のユーザー企業に採用された実績をもっている。

 「ecbeing for Global」は、日本語だけでなく、英語と中国語に対応したタイトルだ。翻訳ソフトを開発・販売するクロスランゲージの翻訳システム「WEB-Transer」を活用して、多言語化を図った。また、日本マイクロソフトのクラウド基盤「Windows Azure Platform」にソフトを実装し、システムをクラウド化。海外に拠点を構えるユーザー企業でも、インターネット環境が整っていれば、ECサイトを短期間で構築・運用できる。

 今年4月に販売を始め、すでに一部のユーザー企業に対して導入作業を進めている。林雅也・取締役副社長執行役員ECカンパニー代表は、「複数のユーザー企業が、1年ほど前に、海外でECサイトを立ち上げたいと言い始め、日増しに要望の数が増えてきたので商品化した。とくに中国市場を狙っているユーザー企業が多い」と話す。「ニーズがあるのはわかっているが、海外向けECサイト事業で今の段階で大切なのは、一つひとつの案件をじっくりと進め、ノウハウを蓄積すること」とも語っており、売上高の目標は明らかにしていない。長期的ではあるものの、売り上げの状況やユーザーの要望次第で、海外に現地法人を設立することを視野に入れている。(木村剛士)
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外部リンク

ソフトクリエイト=http://www.softcreate.co.jp/