イメ―ション(松井国悦会長兼社長)は、中堅・中小企業(SMB)向けNAS(ネットワーク接続型ストレージ)の新製品「Data Appliance」2機種を4月27日に発売する。データの保存だけでなく、バックアップが簡単にできる機能を搭載した。タワー型モデルの「T5R」は、記憶装置「RDX(Removable Disk Exchange system)」を利用でき、バックアップ用データを格納するために別の機器を購入する必要がない。価格はオープンで、推定価格は約30万円。

渡辺浩二部長
 Data Applianceは、ネットワークに接続して利用するタイプのストレージで、複数の端末利用者がネットワークを通じてデータを保存・共有することができる。SMBをターゲットに置いた製品で、バックアップ機能の充実を図ったのが特徴だ。渡辺浩二・コマーシャル製品事業本部マーケティング部兼OEM営業部部長は、「ストレージを導入するSMBは少なく、もし導入していたとしても、データのバックアップはコストと導入・運用スキルの両面で手がつけられていない」と、バックアップ機能を充実させた理由を話している。バックアップ作業に必要なスナップショットやレプリケーションといった基本機能を備え、別のハードやクラウドに対してバックアップデータを転送できる機能も盛り込んだ。また、タワー型モデルの「T5R」には、「RDX」というバックアップ用のリムーバブルストレージ装置を差し込め、RDXにデータをバックアップできるようにした。「1台でストレージとバックアップ装置の役割を果たすことができる」(渡辺部長)。

 推定価格は、1TBのハードディスクドライブ(HDD)を5台搭載する「T5R」の場合で、約30万円。「SMB向けを謳っている他社のストレージは、バックアップ機能が乏しい10万円前後か、高機能の100万円ほどのものしかない。その間を狙う」(同)という。発売はタワー型、ラック型ともに4月27日で、販売目標は両機種合計で1000台。「SMBは、バックアップへの意識が以前よりも高くなっている。他社が販売していないコンセプトの製品だけに、期待できる」と渡辺部長は話している。(木村剛士)