HDE(小椋一宏社長)では、Linuxサーバー管理ソフト「HDE Controller」シリーズの販売が好調に推移している。通信プロトコルの「IPv4」から「IPv6」へと移行しつつあるなか、地方自治体が庁内LANを総合行政ネットワーク「LGWAN」につなぐためにIPv6対応のサーバー管理ソフトを求めていることが好調の要因。すでにユーザーになっている自治体へのバージョンアップなどでビジネスチャンスが広がっている。

山本有哉部長
 「HDE Controller」シリーズは、Linuxディストリビューション製品にインストールすることで、ウェブやメール、DNSのサービス設定に加え、ユーザーアカウントやメーリングリストメンバーの追加・削除、サーバーの稼働状況やログ監視などが行えるソフトだ。すべての機能をウェブブラウザ上でわかりやすいGUIを使って簡単に操作することができる。地方自治体が導入するケースが多く、これまで約2000自治体への納入実績がある。

 自治体のシステム構築については、IPv4の枯渇とともにIPv6への移行を検討する動きが高まっている。政府の「第三次LGWAN整備事業」によって、IPv6への対応は必須だからだ。そこで、HDEはIPv4とIPv6の両方に対応した機能を昨年5月に追加。今年4月には、迅速に第三次LGWANに接続することができる新製品として「HDE Controller X LG」の販売を開始した。山本有哉・サポート&サービス部長は、「自治体向けビジネスを手がけているSIerからの問い合わせが殺到している」と満足げだ。具体的な販売目標については明らかにしていないが、「来年3月までには、既存の顧客である自治体すべてが導入する可能性がある。また、それ以外の自治体へも導入していく」との方針を示す。

 「HDE Controller」シリーズの販売増に伴い、Linuxサーバー用ウイルス対策ソフト「HDE Anti-Virus」も売れているという。「HDE Controller」の1モジュールとして使えるためで、管理コンソール一つでサーバーの管理からウイルス対策の設定・管理まで一元的に行うことができる点が好評を得ている。(佐相彰彦)