三菱電機(山西健一郎社長)では、グループ会社の総力を結集した統合的なクラウドサービス「DIAXaaS(ダイヤエクサース)」の事業が堅調に推移している。昨年度(2012年3月期)は前年比20%増を達成。今年度も20%増を見込んでいる。15年度の売上計画として目標に据える500億円に向けて着々と歩を進めている。

三菱電機
古家俊幸部長
MIND
今村和幸部長
 「DIAXaaS」は、グループ会社で提供していたSaaS型のアプリケーション、SaaS型の業務システム構築、ITリソースプール管理、システム間連携によるオンデマンド基盤構築・支援などのサービスをメニュー化して、10年7月に提供を開始。三菱電機情報ネットワーク(MIND)が運用するデータセンター(DC)による24時間365日の監視を含めたセキュリティサービスを中心に、各サービスをワンストップで提供できる体制を整備していることを強みとしている。

 現段階では直販を中心として金融や製造、運輸などの業界でユーザー企業を獲得。古家俊幸・インフォメーションシステム事業推進本部技術企画部長は、「大手企業の案件が多い」という。昨年度は、「DIAXaaS」に関連する事業の売り上げの伸び率が20%に達した。

 三菱電機がグループ会社の提供するクラウドサービスの統合化を図ったのは、MINDのDCを有効活用して案件を増やすことが狙い。MINDの今村和幸・セキュリティ・プラットフォームサービス事業部プラットフォームサービス第二部長は、「最近は、システム構築のニーズが複雑化しているだけでなく、案件によっては個別に対応しなければならないケースがあり、一案件あたりのシステム構築期間が長くなっている。平準化できる部分はクラウドサービス化することで、多くの案件を獲得することにつなげる」としている。

 案件の増加に向けて、大手企業だけでなく、中堅企業などユーザーのすそ野を広げることも視野に入れており、「今は直販がメインだが、今後はSIerとパートナーシップを深めるなど、販売パートナーの開拓も模索していきたい」(古家部長)との考えを示している。(佐相彰彦)