若山卓也・チャネルストレージ事業部シニアマーケティングマネージャは「従来の主力製品であるRAIDコントローラも高い評価を受けているが、ユーザーによっては、システム全体で冗長性をもたせるためにI/Oの部分ではRAID機能が不要で、とにかくたくさんのHDDなどをつないでパフォーマンスを上げたいという要望があった。とくに大型のデータセンターなどでは、そうしたニーズが顕著だった」とHBA製品群を開発した背景を説明する。
Adaptec SAS/SATA HBAファミリ
「Adaptec SAS/SATA HBAファミリ」は、6Gb/秒 SAS/SATAインターフェースを共通して搭載。7H、7Heシリーズは「PCIe Gen3」対応で、最大16個のSAS/SATAポートを備える。512バイトブロックサイズで100万IOPS(1秒間で読み込み・書き込みできる回数)以上、4Kブロックサイズで80万IOPS以上というハイパフォーマンスを誇る。また、7Heは、データ暗号化エンジン「maxCrypto」も搭載し、セキュリティ機能を高めている。
若山マネージャはHBA製品群について「パフォーマンス、セキュリティ、拡張性の面で、業界で唯一の機能を提供できると自負している」と優位性を強調する。
同社は5月ごろの発売に向けて準備を進めている。PMCシエラの正規代理店とストレージチャネルパートナー経由で販売する予定。LSIロジックなどの競合製品と比べても、競争力のある価格設定にする方針だ。(本多和幸)