富士通(山本正已社長)は、小規模システム向け運用管理ソフトの「Systemwalker Centric Manager Lite Edition V13.5」を今年2月に発売し、SMB(中堅・中小企業)を対象とする運用管理ビジネスの本格化に踏み出した。同社のPCサーバー「PRIMERGY(プライマジー)」と組み合わせて拡販を図る。販社体制を整備することによって、今後3年間で1万本の販売を見込んでいる。

 「Systemwalker Centric Manager Lite Edition V13.5」は、サーバー30台以内のシステムで、稼働状態の監視やトラブルを対処する専任管理者が少ないユーザー企業を対象とした運用管理ソフトだ。「管理範囲」「認証情報」「通知方法」の3ステップで設定できることに加え、監視対象サーバーへのインストールが不要である。運用では、監視ノウハウをテンプレートで提供し、システムの状態をわかりやすく表示して管理者にメールで通知する。また、システムサーバーを追加する際、そのサーバーをネットワークにつなぐだけで自動で監視対象として検出する機能も利便性が高い。サーバー30台まで監視するライセンス価格を25万円に設定している。

 今、この運用管理ソフトを商材として扱う販社を増やすことに力を注いでおり、「サーバーの販社を中心にパートナーシップを深めていく」(西條寛・ミドルウェア事業本部サービスマネジメント・ミドルウェア事業部長)との方針を示す。これまで富士通製サーバー「プライマジー」の販社でSMB向けにミドルウェアを販売していたケースは、ほぼゼロに近かったという。長谷尾慎司・サービスマネジメント・ミドルウェア事業部第一開発部マネージャーは、「SMBに提案できる運用管理ソフトをもっていなかった」からだと認める。専任管理者がいなくても簡単に運用できるソフトの製品化によって、「販社にとって手離れのいい製品で、サーバーと組み合わせて販売する環境を整えた」(長谷尾マネージャー)と自信をみせる。

 今年3月の時点で、パートナーシップを深めた販社として10社程度を確保しており、「商談支援や販売トレーニングの強化することによって、販社とのパイプを太くする」(君塚博子・商品企画室パートナー支援技術マネージャー)としている。

 パートナーとの関係を密にしつつ、「近い将来には、販社の数を現状の5倍程度に引き上げる」(西條事業部長)ことによって、今後3年間で1万本を販売する方針で、国内市場でのシェア拡大を図っていく。(佐相彰彦)

(左から)西條寛事業部長、長谷尾慎司マネージャー、君塚博子マネージャー