富士通は、1月18日、UNIXサーバのラインナップを刷新し、「SPARC M10」シリーズの販売を本格的にスタートすると発表した。「SPARC M10」シリーズは、新開発のプロセッサ「SPARC64 X(テン)」を採用。ビジネス用途向けサーバーの整数演算性能で世界最高性能を実現し、ビッグデータの高速リアルタイム処理をはじめとする業務システムの性能を大幅に向上するという。

 1サーバーあたりの搭載プロセッサは最大64CPU/1024コアで、科学技術計算用途のコンピュータを除いたビジネス用途サーバーとしては世界最高スペックのスケーラビリティを誇るとともに、プロセッサコア単位で増強する柔軟な運用・拡張性を確保した。UNIXサーバーでありながら、メインフレームクラスに相当する高い信頼性とシステムの安定稼働を実現する。

豊木則行執行役員常務システムプロダクト部門長

 豊木則行執行役員常務システムプロダクト部門長は、「ヒューマンセントリック(人間中心)の知的創造、行動を支援するプラットフォームに仕上げた」として、非定型データをリアルタイムで分析するなど、「ビックデータ特有の多様なワークロードに対応するIT基盤として販売に弾みをつける」と話した。また、「技術提携先であるOracle社とより密に連携して、UNIX市場の最大のライバルであるIBMやHPを打ち破ってきたい」とした。

新UNIXサーバ「SPARC M10」シリーズ

 事前の評価用ベータ機の貸出しに対する引き合いは、「すでに100件をこえる商談が進行中」(統合商品戦略本部の佐々木一名本部長代理)と、販売への手応えは上々。貸出機ベースでユーザーのDWH(データウェアハウス)業務の平均レスポンスを実測したところ、従来機より大幅に速い処理速度を記録するなど、ユーザーの本番環境での効果検証も進んでいるという。(安藤章司)