エフセキュア(アリエン・ヴァン・ブロックランド カントリーマネージャー)は、クラウドベースで提供しているウイルス対策サービス「エフセキュアプロテクションサービスビジネス(PSB)」のビジネスが好調だ。昨年度(2012年12月期)は売上成長率80%を達成。有力な販社を確保したことが成長に寄与した。ユーザー企業のクラウドへの関心が高まっていることを追い風に、今年度の売上高は前年度比50%以上の増加を見込んでいる。

アリエン・ヴァン・ブロックランド
カントリー
マネージャー
 エフセキュアでは、企業が抱えるエンドポイント・セキュリティ対策の問題を解決するサービスとして「PSB」を提供している。ユーザー企業は「PSB」を導入することによって、ウェブ上の日本語GUIを通じて各端末にインストールしたアンチウイルスソフトの設定・運用・管理が可能になる。スパイウェアやスパムメールなどの対策、不正なアクセスを遮断するファイアウォール、アプリケーション制御などの機能も利用することができる。また、アプリケーションを最新の状態に保っていないことで発生するぜい弱性を解決する機能も搭載する予定だ。

 ブロックランド カントリーマネージャーは、「PSBを提供してから5年ほどが経過し、ビジネスが順調に推移している」と好評ぶりを語る。具体的には、昨年度の時点で、ライセンスで提供するオンプレミス型ビジネスが売上全体の8割程度に対してクラウドで提供するサービス型ビジネスが2割程度になっており、「サービス型ビジネスは来年度までに3割程度まで伸びる」と見込んでいる。

 昨年8月にソニービジネスソリューションとパートナーシップを組んだことも、サービス型ビジネスの伸びにつながった。ソニービジネスソリューションが構築している販社網経由の販売が拡販につながったわけだ。また、「今後は地方で有力なSIerともパートナーシップを組んでいくなど、さらに販売体制を強化する」との方針を示している。

 ソニービジネスソリューションを通じた強力な販社網によって、「PSBの販売は、今年度も継続して好調に推移する。前年度比50~60%増になることは間違いない」と自信をみせる。

 また、PSBに関連したクラウドサービスの拡充という点では、ユーザー企業がデータをバックアップすることを想定したオンラインストレージサービスの提供を今年末までに開始することを計画している。(佐相彰彦)