サードウェーブ(尾崎健介社長)は、7月8日、パソコン専門店のドスパラでサーバーの販売を開始した。汎用的なサーバーの販売によって、法人向けビジネスを手がけるグループ会社のサードウェーブテクノロジーズで開拓していなかった法人をサーバーユーザーとして掘り起こしていく。対象企業の領域を広げることで、成長率20~25%の達成を目指す。

尾崎健介社長
 サードウェーブグループでは、パソコンの販売に加えて、主力製品に据えているのがサーバーだ。これまでは、大手メーカーの製品と差異化を図るため、最新技術を駆使した高性能でありながらリーズナブルな価格を売りにするモデルを中心に販売し、大学の研究所やデータセンター(DC)事業者などをユーザーとして獲得。同社が「ニッチ市場」と表現する高性能のサーバーを求める領域で、新規顧客を開拓していくことは継続していくが、「これまでタッチできていなかったSMB(中堅・中小企業)にも拡販を図る。そのためには、店舗が適していると判断した」と尾崎社長は説明する。

 ドスパラは、全国の主要都市に店舗があり、地方都市では法人を顧客として獲得している。自社ブランドのパソコン「ガレリア」をオフィスで使うケースが多く、予算や用途に応じてCPUやHDDなどを自由にカスタマイズできることで評価を得ている。そのユーザー企業からサーバーを求める声が多かったことから、「ベースモデルをカスタマイズできるようにした」という。

 また、法人向けビジネスで販社として獲得した地場SIerとのパートナーシップを深めることも、ドスパラでサーバーを販売する目的の一つだ。「店舗で獲得した案件を販売パートナーとともにビジネスとして手がけることにも取り組んでいきたい」との考えを示す。サードウェーブテクノロジーズの販社は、多くが50人以上のユーザー企業を対象にビジネスを手がけている。こうした点では、ドスパラでSOHOなど新規顧客を獲得することにもつながる。

 家電量販業界は、パソコンのコモディティ(日用品)化などによって収益を上げることに苦戦を強いられている。とくにパソコン専門店では、コンシューマユーザーを相手にビジネスを手がけるだけでは、ますます厳しくなる。サードウェーブは、法人を確実にユーザーとして確保することで、「成長率20~25%と安定的に伸びる企業を目指す」としている。(佐相彰彦)