ストレージ大手のネットアップ(岩上純一社長)は、SI(システム構築)パートナーとの協業強化に動く。とくに、SAPの構築を手がけるシステムインテグレータ(SIer)に着目し、SAP製品をSaaS型で展開するためのインフラ基盤としてネットアップのストレージを提供することを目指す。SAPに強いSIパートナーを増やして、ストレージの販売拡大に取り組んでいく。

本田匡史
執行役員
 「オラクルの社内ストレージとして、ネットアップは世界で1位のシェアをもつ」。アライアンス営業本部・本部長の本田匡史執行役員は誇らしげに語る。価格面での優位性や運用のしやすさから、ネットアップのNAS(ネットワーク対応ストレージ)は、ERP(統合基幹業務システム)のインフラ基盤に最適だという。

 そんな強みを生かして、力を入れていこうとしているのは、SAPをSaaS型で展開するSIerに、ネットアップのストレージをそのプラットフォームとして提供することだ。ERPなどをクラウド型で利用するユーザー企業が増えているとみて、SIパートナーとともに「SAPを狙う」(本田執行役員)ことによって、ビジネスの拡大につなげる考えだ。

 直近では、富士通グループの老舗SIerである富士通システムズ・イーストが先行して、ネットアップのストレージを活用したSAPのクラウド型提案に力を入れているという。その活動が評価され、この6月、ネットアップが売上拡大に貢献したパートナー企業を称える「NetApp Japan Partner Award 2013」の「ベスト・ソリューション・アワード」を受賞した。

 本田執行役員は、「富士通システムズ・イーストのように一緒にSAP市場を開拓するパートナーを増やし、ビジネスチャンスをものにしたい」とアピールしている。(ゼンフ ミシャ)