JBCCホールディングス(山田隆司社長)は、東南アジアのビジネス基盤を整備する。同社の海外事業はこれまで中国がメインだったが、東南アジアに進出するユーザー企業が増加していることを受けて、この地域に照準を合わせた。2010年、タイに現地法人を設立したのに続き、今年に入ってシンガポールに設立。シンガポールの現地法人を中核拠点にして、近隣国のマレーシアやインドネシアなどを攻める。

矢花達也
取締役
 JBCCホールディングスは、日本IBMの製品を活用したSI事業に強い事業会社のJBCCや、卸販売会社であるイグアス、ITサービスのJBサービスなどを傘下に抱える持ち株会社。海外事業に積極的で、当初は中国をメインに営業活動を進めていた。2008年に中国・大連市に現地法人を設立。翌年には上海にも現地法人を設立し、その後は広州と天津にも拠点を設置して事業基盤を整え、中国に進出した日系企業を対象に、SIサービスを手がけてきた。

 最近は東南アジア市場の攻略に意欲的で、2010年のタイに続き、今年、シンガポールにも現地法人を設置した。「日系企業が多く進出している国を選んで拠点を構えている。タイは、製造業を中心に最もユーザーが多く、グループ企業のリード・レックスが開発・販売する製造業向けERP『R-PiCS』の拡販に成功している。最近は、ベトナムやインドネシア、フィリピンに進出する日系企業も増えており、複数の東南アジア国を網羅する必要が出てきたことから、シンガポールに拠点を設けた。シンガポールを東南アジアの中核拠点にする」(矢花達也取締役)という。

 矢花氏は、JBCCホールディングスの取締役だけでなく、タイとシンガポール子会社の社長も兼務。中国を除いた海外事業の統括者として海外事業を指揮する。海外でのビジネスは、日系企業の現地法人を対象とするSIビジネスをメインにする。IBMとのパートナーシップを有効活用するのが基本戦略で、矢花氏は「単独で乗り込んでもうまくいくとは考えていない。地元のIT企業との協業が重要だ。各国のIBMと連携するだけでなく、現地で力のあるIBMパートナーを紹介してもらって協業体制を構築することで、ビジネスの早期立ち上げを図る。それができるのが、私たちの強み」と説明する。(木村剛士)