ディストリビューション事業などのソフトバンク コマース&サービス(ソフトバンク C&S、溝口泰雄社長兼CEO)は、サーバー用OS「Windows Server 2003」のサポート終了に伴う移行ビジネスを拡大するために、システムインテグレータ(SIer)など、パートナーの獲得に取り組んでいる。

友秀貴
統括部長
 このほど、移行の技術支援などを手がける「ソフトバンク C&S サーバーマイグレーションセンター」を開設した。サーバーOSの移行は「SI的な対応が必要になる」(友秀貴・ICT事業本部MD本部仮想化クラウドビジネス統括部統括部長)と捉え、SIerと組んで案件の受注を狙う。

 Windows Server 2003のサポートは、2015年7月に終了する。ソフトバンク C&Sは、x86サーバーを利用する企業の23%が同OSを利用し、サポート終了後はウイルス感染などのリスクが高まることから、移行支援の需要は旺盛とみている。

 開設したサーバーマイグレーションセンターでは、OSを「Windows Server 2012」へ移行するにあたって、ソフトウェアやハードウェア、セキュリティなどの問い合わせ窓口を一元化し、要件を可視化したうえで、新しいソフト/ハードの導入作業を行う。7月15~16日に都内のホテルで開催した「SoftBank World 2014」で発表したばかりだが、「すでに数社から引き合いをいただいている」(友統括部長)と語るように、好調なスタートを切っている模様だ。

羽尾和弘
部長代行
 また、同時に米アップゼロ ソフトウェアが提供するアプリケーション仮想化ツール「AppZero」の販売を開始。AppZeroは、Windows Server内のアプリケーションを仮想化し、新しいOS環境への簡単な移行を実現する。「移行作業に関して販売パートナーの手間を省き、移行案件を手がけやすくしている」(羽尾和弘・仮想化クラウドソリューション部部長代行)とアピールする。AppZeroの活用によって、サーバーマイグレーションセンターの事業活性化を狙う。

 同社は、移行ビジネスの売上目標を明らかにしていないが、友統括部長は、「36万台のサーバーがWindows Server 2003で動いており、そのすべてがターゲットになる」として、数字を高めに設定していることをほのめかす。現在は、パートナーに対し、サーバーマイグレーションセンターの説明を実施しているところで、関係を密にして、案件の獲得に動く。(ゼンフ ミシャ)