講演ではベルーナの浅沼泰匡・情報システム本部長代理がシステム改善の取り組みについて語った
 会員企業による「ユーザ講演」では、通販事業者であるベルーナの浅沼泰匡・情報システム本部長代理が登壇して、「お客様主義を実現したシステム改善への取り組み」と題して講演した。通販業界はインターネットなどの台頭によって2000年以降、年を追うごとに利用者が増えており、この10年で市場規模が2倍ほどに拡大している。そのなかで、ベルーナは全国で約1600万人、40歳以上の主婦を対象にユーザーとして獲得している。カタログ通販が中心で、受発注もFAXなど基本的に紙ベースだった同社では、2006年から業務改革に踏み切った。改革前は、紙ベースの商品説明書を使っていたので、ユーザーからの問い合わせに対して迅速に応えるためのデータベースが未整備だった。さらには、紙の「作業依頼票」による情報共有でユーザーのコンタクト歴が一元管理されていなかったことから、一貫性のない対応になっていた。また、注文受付から届けるまでにかかる時間が管理されていなかったため、お届け予定日を的確に案内することができなかった。

 同社は、このような状況を打破しようと、紙を使用しないルールの策定、社内・社外とのコミュニケーションの電子化、商品・媒体情報の電子化によって、ユーザーが注文しやすい環境を整え、社員のIT利用に関するスキル向上に取り組んだ結果、ユーザーからの問い合わせに対して迅速に対応できるようになったという。

 物流に関しても、ウェブと基幹システムの連携や、受注予測や発注システムの構築、配送会社の集約化などによって、商品を確実に予定日に届けることを実現した。

 浅沼本部長代理は、「ITは日進月歩で進化しており、お客様の要求も高くなっている。時流に乗っていくことが重要」と訴え、「システム化が競合他社との競争に勝つポイントの一つと捉えている。使う人を考慮して最大のパフォーマンスを出せる環境をつくることが情報システム本部のミッション」とアピールした。

 このほかイベントでは、日立製作所がJP1を使った次世代のIT運用管理ビジョンを説明。「運用管理のSuccess To」をテーマに、パネルディスカッションも行われた。(佐相彰彦)

多くの会員企業がイベントに参加した