【上海発】SCSKの中国現地法人である住商信息系統(上海)(SCS上海)は、4月1日付で、副総経理を務めていた飯田洋一郎氏が、新たに総経理に就任した。飯田総経理は、「2015年は顧客数を前年比1.5倍に増やす」との目標を掲げる。(真鍋武)

飯田洋一郎
総経理
 SCS上海は、2007年2月の設立で、SAP ERPなどの基幹系システムやITインフラ、アプリケーションのSI事業を手がけている。日本本社と同一のプロジェクトの管理手法や開発基準を適用しており、日本と同レベルの高品質なITサービスを提供することができる。売上高の約半分は、住友商事グループの中国拠点に向けたITサポートで賄っているが、近年では、現地の日系企業の開拓に注力。飯田総経理は、「2014年は、製造業や金融業を中心とした日系企業の案件獲得が好調で、売上高が前年比で15%ほど伸びた」と語る。

 2015年は、引き続き現地の日系企業向けビジネスを強化する。そのなかでの戦略商材と位置づけているのが、AMO(Application Management Outsourcing)サービスだ。飯田総経理は、「多くの企業では、IT関連コストの半分近くを保守・運用コストに割いており、そのスリム化が課題となっている」と説明。中国の日系企業では、法制度の変更や、駐在員の入れ替えなどによって、導入したシステムがうまく運用されていないケースも多い。

 SCS上海のAMOサービスは、日本語・中国語・英語の三つの言語に対応。客先常駐型ではなく、リモート環境でのシェアード型サービスとして提供するので、ユーザーは低コストで利用できる。SCS上海は、AMOサービスで10社程度の顧客を抱えており、「最近では、ASEAN地域も含めたユーザーのアジア地域の保守・運用を、中国に集約する事例も出てきている」という。2015年は、すでに5件程度の受注を見込んでいる。