エムオーテックス(河之口達也社長)は、IT資産管理ツール「LanScope Cat」の最新バージョンとなる「Ver.8.2」を7月に提供開始すると発表した。保守契約ユーザーは無償でバージョンアップできる。

 今回の機能追加は、グローバルに拠点を展開する企業の環境に対応するためのもの。海外拠点で日本人以外の管理者が管理コンソールを操作できるよう英語表記のユーザーインターフェースを新たに搭載したほか、ログに現地時間だけでなく協定世界時(UTC)を追加し、異なるタイムゾーンで発生した操作も正しい時系列で管理できる。LanScope CatはLAN内だけでなくインターネット経由での端末管理が可能なため、これまでもグローバル環境に対応しやすかったが、エムオーテックスによれば「海外拠点の資産管理は現地の管理者に任せたい」という要望も寄せられており、今回の機能追加に至ったという。

 また、人事管理システムから出力されるCSV形式の人事マスタデータを取り込み、社員の所属部署や役職に応じてウェブサイトのアクセスの可否、外部メディアへのデータ保存の可否といったセキュリティポリシーを適用する機能も、有償オプションとして新たに追加した。「○○支社勤務」「営業部所属」「部長職以上」など、所属や役職をあらかじめ「ロール(役割)」として定義しておき、ロールごとにセキュリティポリシーを設定することができる。人事マスタデータを定期的に取得するようにしておけば、異動や昇進が発生した際も人手で設定を行うことなく、対象の社員に新しいポリシーを自動的に適用できる。

 新たに設置するPCのセットアップ作業を省力化するため、エージェントソフトの導入後、指定アプリケーションの自動インストールやファイルの配布ができる機能も新たに搭載した。そのほか、セキュリティ要求の高まりから、スマートフォンやUSBメモリなど外部メディアを個体単位で識別し、使用禁止/読み取り専用/使用許可読み書きの可否を制御することが可能となった。SDカードのようにシリアル番号をもたないメディアも、独自の方法により識別できるとしている。

 エムオーテックスの池田淳・事業推進本部執行役員は「LanScope Catはクラウド環境への対応や文字コードのUnicode化などをいち早く完了しており、すでに海外拠点での導入例も多い。今回のバージョンアップで、グローバル展開を加速する企業のニーズにさらにお応えできる」と話し、顧客の要望にきめ細かく対応することで保守契約更新率の維持・向上につなげる方針。

 また、近年、顧客の関心が高いスマートデバイスの管理ツールとして、同社ではLanScope Catと連携可能な「LanScope An」も用意しており、スマートフォンやタブレット端末などもPCと統合的に管理できることをセールスポイントとして導入の拡大を図っていく。(日高彰)

英語表記や時差に対応しグローバル一元管理に対応