トライテック(渡邊典孝代表取締役)は、分散システムの耐故障性をもつ分散合意アルゴリズムの「PAXOS」を実装したアプリケーションのフレームワークを開発し、「PAXOS Solutions」として提供している製品の販売を強化する。ラインアップの充実を進め、間接販売にも踏み切ることで、ビジネス拡大を図っていく。

土屋健
開発担当
室長
 PAXOS Solutionsは、高可用性分散システムの構築が可能な製品群。同社では、複数のアプリケーションがサーバー上で分散協調動作を行うことができるフレームワークを開発したことで、製品化にこぎ着けた。製品群は、次の六つ。PAXOS Solutionsのベースとなる「PAXOS CORE」は、セッション管理やイベント監視などの機能をもつ基盤ソフトウェア。PAXOS COREを組み込むことで、高いサービス継続性とスケールアウト性を備えたシステムを実現する。また、ストレージ仮想化ソフトウェア「PAXOS VirtualVolume」、分散キャッシュシステム「PAXOS memcache」、インメモリRDBMSの「PAXOS memoryDB」、AWS S3互換オブジェクトストレージ「PAXOS S3」、分散システムの管理と運用を自動化するオーケストレーションソフトウェア「PAXOS Conductor」を揃えている。

 同社は、もともと受託開発をメインに据えてビジネスを手がけてきた。土屋健・クラウド事業推進室開発担当室長は、「受託開発だけでなく、ユーザー企業に対してソリューションを提供していくことも重要と判断した」という。受託開発で得たノウハウをもとに、5年ほど前から自社ブランドの製品化に着手。「ユーザー企業がシステムの可用性を簡単に実現する製品群を揃えることができた」と自負している。

 今のところは、PAXOS Solutionsを案件ベースで提供しているが、「さらに拡販を図っていくために、販売パートナーを獲得していく」ことを視野に入れる。とくに、クラウドサービス事業者などと組んで、ユーザー企業に対してPAXOS Solutionsを広めていきたい考えだ。

 また、製品の強化については、今年秋から冬にかけて、NAS関連でデータの欠落が一切ない製品をリーズナブルな価格で提供することも計画している。(佐相彰彦)