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三和コムテック モダナイゼーションで仏アルカッドと協業 「IBM i」のユーザー企業にアプローチ

2015/08/27 19:03

週刊BCN 2015年08月24日vol.1592掲載

 三和コムテックは、企業で稼働しているシステムのソフトやハードなどを生かしながら最新の製品や設計に置き換える「モダナイゼーション」を切り口とするビジネスに着手した。仏アルカッドソフトウェア(アルカッド)のモダナイゼーション関連製品における日本での独占販売権を獲得。三和コムテックが獲得しているIBM製オフコン「IBM i(eServer iSeries=旧AS/400)」のユーザー企業に対して販売のアプローチをかけていく。

 仏アルカッドのモダナイゼーション関連製品は、IBM iのプログラミング言語「RPG」を、「Java」や「C++」などと同じフリーな構文形式の「Free Format RPG」に変換することができる。三和コムテックの柿澤晋一郎社長は、「プログラム構文が古いという理由で若年層が習得しないため、現在、RPGプログラマの不足が問題として浮上している。しかしながら、IBM iを使い続けたいというユーザー企業は多い。若いプログラマでも受け入れやすいプログラミング環境をつくるため、仏アルカッドの製品を国内で販売することに決めた」としている。

 仏アルカッドのミシェル・ムションCTOは、「AS/400のユーザー企業数は、世界で約15万社、そのうち日本で1万5000~2万社は存在するといわれている。当社の製品を拡販できるポテンシャルは高い」とアピールする。実際、世界市場で金融機関を中心に1000ラインセンスを販売。三和コムテックの柿澤社長は、「日本では、初年度に100社のユーザー企業を獲得する」との計画を立てている。(佐相彰彦)

仏アルカッドのミシェル・ムションCTO(写真左)と三和コムテックの柿澤晋一郎社長
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三和コムテック=http://www.sct.co.jp/