通信機器とネットワーク・ソリューションの大手ベンダー、中興通訊(ZTE、侯為貴董事長)が、2015年度(15年12月期)上半期の業績(未監査)を発表した。売上高は前年同期比21.9%増の459.4億元(約9064億円)、純利益は前年同期比の43%増の16.1億元(約318億円)となった。

 中国電信(チャイナ・テレコム)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)、中国移動(チャイナ・モバイル)の三大通信事業者が推進している4G LTEプロジェクトが、堅調にFDD-LTEシステム設備、有線スイッチおよびアクセスシステムの受注獲得につながり、増収増益につながった。

 公共分野は、同社が推進しているM-ICT(Mは、Man-Man, Man-Machine, Machine-MachineとMobileを意味する)戦略の重要領域だ。各国のスマートシティプロジェクトへ積極的に参加し、世界40か国と、140都市のスマートシティ建設に携わってきた。

 また、グローバル各国のパートナーと4G、5Gの技術革新と普及推進に邁進している。15年上半期、4G、5Gの分野における重要な活動には、ドイツテレコムと5Gイノベーションセンターの創設パートナー、チャイナモバイルとNFV実験の協力パートナー、日本のソフトバンクおよび韓国のコリアテレコム(KT)とそれぞれPre5Gの研究開発で覚書を締結するなど、欧州およびアジア各国の大手通信事業者と5G領域で協業を強化してきた。

 今年3月、ドイツ・ハノーバーIT展示会「CeBIT2015」で、ZTEの海外チャネル開拓部の李振剛部長は、「チャネルを通じて、豊富な製品ラインアップを提供し、ZTEの実力を認められたい」と語っている。

 2014年末までに、500社以上のグローバルチャネルと協業関係を締結、15年には1000社を超える見込みだ。すでに米国のイングラム・マイクロ、中東のFDC International、インドネシアのPT Synnex Metrodata、フランスのItanciaなど、世界有数の流通チャネルが地域総代理店となっている。そのほか、300社にのぼるISV(ソフト開発ベンダー)との連携で、より付加価値の高いソリューションの提供に注力していく構えだ。(文/鄭麗花)