アリババグループの阿里雲計算(胡曉明総裁)は、クラウドサービス「Aliyun」の新機能として、人工知能(AI)プラットフォーム「DT PAI」をリリースした。中国のIT企業が人工知能サービスを提供するのは、今回が初めてとなる。

 アリババグループが、自社のEC事業「陶宝網」などで培った経験・ノウハウをもとに構築した最先端の機械学習アルゴリズムを搭載している。簡単なドラッグ&ドロップ操作だけで、大規模データを分析して、ユーザーの行動や業界トレンドを予測できるという。また、100PBのデータを6時間で処理できるAliyunのオープンデータ処理サービス「ODPS」を採用することで、短時間で分析結果が得られる。

 調査会社のTracticaによると、2015年の世界法人向けAIシステム市場規模は2億250万米ドル。今後は年平均56.1%のペースで伸び続け、2024年の市場規模は111億米ドルにまで拡大する見込みだ。グローバルのクラウドベンダーは、機械学習サービスの提供に力を注いでおり、今年2月にはマイクロソフトが「Azure Machine Learning」を、4月にはアマゾンウェブサービス(AWS)が「Amazon Machine Learning」を開始している。

 アリババグループでは、今年7月に阿里雲計算に対する10億米ドルの追加投資を発表しており、サービス強化や海外でのデータセンター(DC)の展開を加速させている。今回のAIサービスの提供によって、中国国内外での顧客開拓に拍車をかける。(真鍋武)