【上海発】GMOグローバルサインの中国グループ会社である環璽信息技術(上海)(グローバルサインチャイナ、査海磊・Director)の業績が好調だ。2008年の設立以来、売上高は毎年60%以上のペースで成長している。GMOグローバルサインの中條勝夫・ゼネラルマネージャーは、「今後も同水準の成長率を維持していきたい」と強気の姿勢を示している。(真鍋武)

 グローバルサインチャイナは、第三者認証局(CA)として、SSLサーバー証明書などの電子証明書サービスを提供している。中国市場での競争相手は、シマンテックなどの欧米系や、沃通電子認証服務(WoSign)などのローカル系のCAだ。中條ゼネラルマネージャーは、「当社グループはグローバル10地域に拠点をもっており、ローカル系のCAと比べてグローバル水準の電子証明書を提供できる。また、欧米系と比べて、中国市場でのサポート体制も手厚い」と説明する。

 中国市場での顧客数は、1500~2000社の間で推移。このうちの過半数はローカル系の企業だ。中国ではEC産業の発展などによって、インターネット上でのセキュリティ担保を重視する企業が増えており、査Directorは、「当社の電子証明書は、価格はローカル系よりは高いが、中国の大企業は、安価の低品質なものよりもきちんとサポートしてくれるものを好む傾向にある」と説明。また、中国市場では、外資系企業による暗号化製品の販売に規制があるなど、政府によるセキュリティ分野の監視・統制が強まっているが、グローバルサインチャイナでは、天威誠信、広東電子商務認証センター、中国金融認証センターといった現地CAと協業しており、適切に市場環境の変化に対応できる体制を敷いている。

 これまで中国では、SSLサーバー証明書を中心に販売してきたが、今後は社内ネットワークへのアクセス制限などに利用するクライアント証明書の販売に力を入れる。中條ゼネラルマネージャーは、「IoT(Internet of Things)の発展によって、多様なデバイスがインターネットに接続するようになり、クライアント証明書の需要が高まる。中国経済の成長率は下降路線にあるものの、情報セキュリティ領域の成長はこれからだ」と期待しており、中国市場での営業人員の増強も検討している。

環璽信息技術(上海)の査海磊・Director(左)とGMOグローバルサインの中條勝夫・ゼネラルマネージャー