中国大手CDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)の網宿科技(ChinaNetCenter、劉成彦董事長)とネットワーク機器最大手のシスコシステムズ(シスコ)は、10月27日、市場開拓および技術開発の協力協定を締結した。

 劉董事長は、「インターネットとあらゆる産業の融合で、新たな事業の柱の構築に迫られている。双方の技術力、チャネルなどの資源を共有し、クラウドサービスプロバイダとして変貌を遂げたい」とし、シスコの企業向け市場での技術力、ノウハウを生かして、顧客ニーズに合った製品・ソリューションを開発していく。また、シスコのグローバルチャネルを活用し、海外ビジネスの拡大も視野に入れている。


 一方、シスコは網宿科技の中国市場での顧客基盤を生かして、インターネット市場、とりわけ、動画やゲームなど、成長市場の開拓の突破口として、協業を深める考えだ。

 網宿科技の決算発表によると、2015年、第三四半期までの売上高は20億1100万人民元(約381億円)、前年同期比の47.08%増で、14年の通期の実績をすでに越えている。国内事業の堅調さをエンジンに、米国およびマレーシアなど、海外拠点の販売力を強化しつつ、韓国、中東大手通信事業者のSKテレコムやEtisalatのような、グローバル企業との強固なパートナーシップを構築して、さらなる成長を目指す。

 すでに、クラウドサーバーおよびクラウドディストリビューションサービスが工信部の「可信雲(クラウドサービスを認証する制度)」認定をうけている同社は、今年の始めに、クラウド市場への全面進出を発表した。長年、IDC(インターネットデータセンター)、CDN市場で蓄積した技術力や運営ノウハウは、クラウドコンピューティング事業の構築の大きな源泉になる。(文/鄭麗花)