日立製作所(東原敏昭社長)の情報・通信システム社は、ストレージ「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)ファミリー」のラインアップにミッドレンジモデルのオールフラッシュアレイとして「VSP Fシリーズ」を追加した。最近では、ユーザー企業のなかで大量データの高速処理や高速アクセスのニーズが高まり、オールフラッシュアレイを求める声が多くなったことから、満を持して販売するかたちだ。既存顧客のオールフラッシュに関する買い替え・買い増しを促しながら、新規顧客を開拓していく。VSP Fシリーズを含めたストレージ関連ビジネスで、2015年度(16年3月期)に5100億円の売り上げを目指す。

 VSP Fシリーズとして市場に投入したのは、「VSP F400」「VSP F600」「VSP F800」の3機種。ミッドレンジではあるものの、ビッグデータの高速分析を支える高いデータアクセス性能と信頼性を備えている。ITプラットフォーム事業本部の山本康友・企画本部本部長は、「HDDのストレージに蓄積したデータを、オールフラッシュアレイに抽出して迅速に分析したいというニーズが出ている。既存顧客に対して、今回の製品の買い増しを提案できる」とアピールする。

 また、セキュリティの観点からVDIを導入するケースが増えつつある。同事業本部の前田宏幸・プロダクトビジネス本部プロダクトビジネス推進部GL主任技師は、「データ圧縮時でも、高いデータアクセス性能を維持するオールフラッシュアレイで、ブートストーム問題やウイルススキャンによる仮想PCの応答速度低下を解消できる」と、リプレース需要を掘り起こせると説明する。(佐相彰彦)

山本康友本部長(写真右)と前田宏幸GL主任技師